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  ■大橋一由起さん(岐山化工機株式会社)

回天のレプリカを製作した会社の者です。
通常のレプリカと実際に海に浮かべて撮影するレプリカと2基製作しました。
海に浮かべて撮影する方は、スクリューを回すため中にモーターを設置しています。スクリューは1つのシャフトに2つあってそれぞれが逆回転しますが、推進方向は同じになるよう羽根がひねってあります。1つのシャフトといってもシャフトの中に別のシャフトを入れてそれぞれ逆回転させているのですが、モーターは1つで、歯車の組み合わせによってできることなのです。 なぜ逆回転させるかというと、回天本体は細長い円筒形なので一方向の回転だとその方に本体が回ってしまい、平衡を保つためだと考えられます。
 

  ■ニックネーム:Sasabegumi-kiheitaii

鉄の柩〜回天再生〜 (平成17年10月9日)
周南市のプラント工場で映画「出口のない海」の撮影用「回天」2基の披露が有った。
原寸大に復元されたそれは鉄の塊。…というか巨大な鉄の柩。先の大戦で日本の敗戦が確定的な状況下、この愚かしい兵器を考え、実戦に使わざるを得なかったのかと思うと何ともやるせない気に陥った。 張りぼてではない、本物の鉄の塊「回天」は佐々部監督、福澤美術監督の強い希望で製作されたやにお聞きしたが、本物を目にしながら、触りながら、映画を撮っていくからこそ、私たち観る者の深く心に残る映画になっていくのだ、と改めて思った。

鉄の柩〜回天見参〜 (平成17年11月6日)
周南で作られた2基の回天は北九州市のJR九州工場に運ばれ、並木達訓練生が初めて目にする所が撮影された。
永島敏行さん扮する将校が市川海老蔵さん等に 「天を回らし、戦局の逆転を図る、名付けて回天。」と回天を見せその概要を説明する大事なシーンだ。 スタッフの皆さんもその動きに無駄もなく阿吽の呼吸で動き回っている。 俳優さんもエキストラの皆さんも本物の鉄の塊を目の前に迫真の演技。 監督の「ホンバン、ヨーイ、ハイ!」の声から「はい。OKです。」までの息も出来ない緊張した数秒、数分。この空気感がたまらない。 それにしてもこのJR工場、煉瓦造りで趣があります。よくぞ戦災を免れたものです。そして内部は美術スタッフにより細部に至るまで…光基地工廠に仕上がっていました。 鉄で回天を造り上げ、多分スクリーンには映らないであろう所まで当時を再現する。こういったこだわりの積み重ねがきっと見る私たちを感動させ佐々部映画の虜にさせるのだろう。

鉄の柩〜エキストラ出番〜 (平成17年11月16日)
11月16日下関・黒井海岸での撮影にエキストラで参加してきました。
8時集合。 現場では鉄の塊「回天」が台車の乗せられその周りを監督はじめ多くのスタッフが動きまわり準備の真っ最中。
暫くして助監督から本日撮影分の説明、立ち位置の指示が有りました。カメラやライトの設定も完了したようで、佐々部監督が「一度テストやってみよう」の声で我々エキストラも緊張。2度ほどテストをして、次本番です!の声と共に、先程まで青空ものぞいていたのに雨がポツリポツリと降り出し…、皆さん待避してください。との声。 30分くらい待ていると、予報によると1時間くらいは雨雲が通過しそうにない…とのことで先に昼食を摂ることになりました。ビュフェ形式で、牛丼、メンチカツ、薩摩揚げ、シュウマイ、サラダと豪華な昼食をスタッフの皆さんと一緒に頂きました。
腹ごしらえも済んで皆さんやる気満々なのに、天候はまま成らず、雨の間を縫っての撮影。風は冷たく、テスト、本番では防寒具も着けられず…過酷な撮影が続きました…が、エキストラの皆さんは不平も言わず黙々と、指示通りに動き、少しずつですが撮影はおこなわれていきました。 本日撮影分は訓練中に遭難した回天が終戦後引き上げられる…というシーンでした。 当然内には訓練中の搭乗員がいたわけで…「無念の最後の涙雨」…の降るなかでの撮影は17時頃無事終わりました。 終了時、監督さんがエキストラの我々一人一人にアリガトウ御座いました。と頭を下げられる姿に感動。