| |
■ニックネーム:おたっきー さん
下松市の喫茶店、山鳩珈琲店で、喫茶ボレロのシーンが撮影された。喫茶店のシーンは東京で撮ることも検討されたが、スケジュールや撮影の流れから佐々部監督は県内での撮影を希望。「段差があって、中2階があって、奥行きがある喫茶店」という難しい条件をクリアしたのが、このお店。開店して30年になる老舗の喫茶店だが、オーナーの松村健治さんが「どの席に座っても違った風景が楽しめるよう、段差を付けて工夫した」というこだわりで作った。内装もレンガづくりで趣きがあるが、正に、そのこだわりを佐々部監督も気に入った。松村さんは「僕のこだわりを、映像のプロである佐々部監督が認めてくれたことがうれしい」と喜ぶ。準備に1日、撮影に2日間かけ、内装を戦時中にするため、美術スタッフが加工した。本棚にぎっしりと並ぶ古い本は、周南市立中央図書館と、古書販売店のマツノ書店が提供。「古い文学書や詩集、哲学書が並んで学生たちが常に利用している」という監督のイメージを実現するため、戦前から戦中の詩集、小説の復刻版をわざわざ集めるなど、こだわりにこだわった。また壁に張ってある沢村栄治ら、野球のピンナップもマツノ書店から借りた「野球世界」など古い野球雑誌のグラビアから。劇中に登場する電気蓄音機は、光市の笹井清二郎さんが提供。笹井さんは古い蓄音機や時計、真空管ラジオを集め、修理することで有名。その貴重なコレクションは地元の資料館にもたびたび貸し出している。今回提供した電気蓄音機は、昭和12年のシャープ製で、ラジオと蓄音機が一体化したもの。当時、先生の初任給が50円の時代に、145円もしたという貴重な物。笹井さんの修理によって、外観、機能とも完璧で、映画では見事に「ボレロ」を奏でている。
ボレロでは、学生役のエキストラ述べ46人が参加。「野球の試合シーンに参加した選手役は、つながりからここにいなくてはおかしい」ということで、徳山大の学生たちも再び集合。ただし、この日はあいにくの平日で全員が授業日。しかし、そこはアニメコースもあって映画づくりも学べる徳山大学。学長先生の計らいで、学部長自ら配慮してもらうよう各講義の先生にお願いし、学生たちは無事出演!さて、学生服姿に着替えたエキストラの皆さんは、控え室としてお借りした隣りの会社の会議室で一生懸命セリフの練習中。スタッフが手渡したメモには難しい文学論や国家論がびっしり。喫茶店で学生たちが論陣を戦わせている、という設定なのだ。「国家存亡の時、俺は今こそ……」。なかなかセリフ回しが上手くできない方も。でも皆さん本当に一生懸命で、頑張りました!!その成果はスクリーンをご覧ください…。2日間とも結構寒く、2日目は周南応援団手づくりの豚汁もスタッフ、キャストに振る舞われた。俳優さんたちは同じ敷地内にあるうどん屋で腹ごしらえ。ここで、おばちゃんの要望に応じて、全員が寄せ書きのサインを寄贈!今も店内に飾ってありますが、休憩時間には駐車場で海老蔵さんがキャッチボールの練習をする場面もあり、集まったファンからは歓声が起きていたのでした |
|