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場面:海軍対潜学校・講堂 季節:昭和19年・夏
どこを見ても坊主、坊主、坊主。
それでもエキストラの数が足らず、撮影スタッフやボランティアスタッフがメイクさんの手により坊主になっていく!!!

  ■ニックネーム:S.KOJIMA

私がエキストラに応募したのは出演が目的というよりは、それまで一度も映画の撮影現場を見学したことがなかったので、現場に入ってみたいという動機からだった。
俳優、助監督、撮影、照明、録音、美術、衣装など様々な役割の人達がいる中で映画監督がどのように現場をリードしていくのか非常に興味があった。
現場に入って分かったことは、スタッフは細かい指示がなくても全員が無駄のない迅速な動きをして、またたく間に次のカットを撮る準備ができるということだった。
監督がどんな映画を撮りたいか、末端まで浸透していなければ、このような動きはできないであろう。佐々部組などと、「組」と呼ばれる意味がよく分かった現場体験であった。

 

  ■ニックネーム:H.miyoshi

「チルソクの夏」以来ファンとなった佐々部監督から本校の講堂を撮影に使わせてもらいたいと依頼があり、直ちに了解をしました。海軍兵学校講堂の撮影現場となる建物を日本全国で探され、この作品のために本校の講堂が残されていたと思えたと聞き感激しました。撮影に入る何日も前から多くのスタッフの方により壁や床の線一つ一つを修正し、準備されるのを見ると完璧さを追求される姿勢がよく分かりました。 撮影当日は、隣の下西高校の吹奏楽の練習を急きょ止めてもらうハプニングもありましたが、300名近くの坊主頭のエキストラにより、まさに60数年前の時代に帰ったような錯覚になりました。下商も高校野球では戦前にも甲子園で優勝しており、戦死された卒業生の方も多くおられます。戦前、戦後の多くの若者たちの青春を見てきた本校の講堂を、若者の純粋さや優しさ、人間の命の尊さを伝える作品に役立てていただいて喜んでいます。 (下関商業高等学校 前校長)